旅の合間のある日常 - 1
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 ひゅう――と風が一筋、オレたちの傍らを吹き抜けていく。
 乾いた風が、人気の少ないその道をさらに寒々しく見せて、オレは目を細めた。
 汚らしい建物と、建物の残骸のようなモノばかりが点々と並んで、どこからか犬だか何だかのうなり声が聞こえつつ、いやーな感じの腐臭も漂っている……まあ、ひらたく言えば見かけはスラムに近い。
 連れの嬉しそうな声が、場違いすぎるほど明るく響いていた。通りのいい、高い声で――
「面白そうな場所だの……!」
 連れの手にしっかりと握られている、すでにボロボロの地図を見下ろしながら、オレは……ものすごくいやな予感がしていた。

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